求人サイトに掲載されている企業の求人に応募する場合、企業が最初に見るのは求職者の履歴書と職務経歴書になりますが、人材紹介会社の場合は、人材紹介会社の担当者が書いた「推薦状」が、企業が最初に見るものになります。

企業はまず推薦状を読み、興味をもったらその求職者の履歴書と職務経歴書を見ます。つまり、求職者にとっては、人材紹介会社の担当者が書く推薦状が最初の関門で、これを突破しないとせっかく書いた職務経歴書すら見てもらえないのです。

この推薦状には特にフォーマットはなく、400~600字くらいで求職者の人物評が書かれています。ここに企業が求めているものに合致する求職者の強みなり、専門知識や技能、ポータブルスキルが書かれ、さらに成果を再現できる可能性が高い理由が書いてあれば、企業が最初に見るものですから良い印象が強く残り、その求職者にとって大きなアドバンテージとなります。

推薦状を書くのは人材紹介会社の担当者ですが、それを書くまでに、「企業の求人の目的は何か」「それに合致する求職者の強み、専門知識・技能、ポータブルスキルは何か」「転職後にそれを使って何ができるのか」といったことをよく話し合って明確にしておけば、それらを推薦状に書いてもらえ、第一関門突破の確率が上がるでしょう。

また、「35歳ぐらいまで」「転職回数3回以内」「〇〇の実務経験3年以上」といった企業の条件に合わない人でも、この推薦状の内容次第では職務経歴書を見てもらえる道が開けることがあります。

「転職回数は6回ですが、勤務先はすべて上場企業クラスの大企業で、最後の7社めはグーグルです」

「〇〇の実務経験はありませんが、△△のスキルを使ったマネジメント能力に優れているため、目的の業務を遂行できると判断しました」

このように書かれていれば、企業も職務経歴書を見たくなるのではないでしょうか。

「時系列ダラダラ書き」の職務経歴書は読まれない

次の関門となるのが、職務経歴書です。求職サイトへの応募では最初の関門となりますから、重要度は非常に高いと言えるでしょう。

職務経歴書の書き方として、過去から現在へと時系列に書く方法があります。この方法でミドルが職務経歴書を書くと、年齢が上がるほど、経験した職務が多くなり、全部の職務を細かく書くとそれだけで10枚近くになってしまう人もいます。

しかし、そんな時系列にそって職務がただ並んでいるものを誰が読みたいと思うでしょうか。企業の採用担当者は、ときには1つのポジションの募集で100人以上の応募者の書類を見ることもあります。いくら見慣れているとはいえ、5枚以上も職務経歴書があると、それだけで「読むのが面倒」と適当に流されてしまうかもしれません。

担当者の中には、枚数の多い職務経歴書を見ただけで、「情報を整理する能力がない人」と評価・判断すると言っていた人もいました。

企業に提出する職務経歴書だけでなく、その前の人材紹介会社に提出する職務経歴書にも同様のことが言えるので、その段階から注意しておく必要があります。

私の経験から言うと、職務経歴書は2枚にするのがベストです。どんなに書きたいことが多くても4枚まで。それ以上は、プラス点よりもマイナス点のほうが多くなると心得ておいてください。

「とても2枚では書ききれない」

そうした声が聞こえてきそうですが、それは職務経歴書に経験した職歴を全部書かなければいけないと思っているからではないでしょうか。自分のキャリアを棚卸しするときには、これまで経験したすべての職務を一度書き出すことが大切になりますが、それらをすべて職務経歴書に書く必要はないのです。

ちなみに、職務経歴書を直近から過去へと「逆時系列」に書く方法もあり、このほうが採用担当者が知りたい直近の職務内容から見られるので、時系列よりおすすめです。ただ、ダラダラと5枚以上書いてしまえば、時系列と同じでマイナス点のほうが多くなります。

直近の職務から書き始めて2~4枚で書ける範囲だけの職務経歴書にするというのは、1つのベターな方法ですが、それ以上に良い方法はないのでしょうか。


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