40歳からの転職 「安定志向」が最大のリスク招く理由

就職や転職での安定志向が強まっている。ディスコの「キャリタス就活」調査によると、2018年3月に大学を卒業する学生が、就職先企業を選ぶ際に重視した項目の第1位は「安定していること」で、47.6%に上った。学生に限らず、私が転職活動をサポートしている40歳以上のベテラン社会人の中にも、「現在の会社の将来が不安なので、転職先には安定性を求めたい」という方が非常に多い。だが、皮肉なことに転職市場では、「安定性を求めれば求めるほど、逆にリスクが高まる」傾向があるのだ。

「カルチャーフィット」を意識する

事前に環境、ミッションと権限、達成基準と評価基準などを確認していても、入社後、本当にその通りになるとは限りません。

よくあるのが、実際に働き始めたら、社長が面接時に言っていたことと現実が著しく違うというパターンです。社長は好きなことを言いますが、現場はそれらをすべて知っているわけではないですし、社長が言ったとおりにすると仕事が回らなくなることもあります。ですから、与えられると言われた権限が実際には与えられないということもあります。

キャリアの「棚卸し」が転職へのスタート

「異業界」「異職種」への転職をするためにミドルの求職者は何をすればいいのか、具体的に考えていきましょう。もちろん、「同業界」「同職種」への転職にも役立つポイントも数多く紹介していきますので、ご安心ください。

まずやるべきことは、自分のキャリアの「棚卸し」です。求職者の多くは、職務経歴書に何を強調して書けばいいのか、面接で自分のどこをアピールすればいいのか分からないと言います。

事例4)自分の軸がない「カメレオン・シンドローム」のEさん

Eさん(37歳)は、超一流私立大学を出て、大手企業に入社した女性です。これまでに営業や広告制作、制作管理など、いくつもの仕事を経験してきました。現在は、自分の希望で移った広告企画の仕事をしているのですが、これが思っていたほど肌に合わず、かつ上司とも合わないため転職を考えるようになり、私のところに相談に来ました。

転職マーケットを読み解くメガネ①

35歳からの転職で心得るべき3つの観点

35歳を過ぎると、転職成功率は一気に半減します。2015年現在、景気が上向き、人材不足になっているため新卒の内定率がバブル期並みにまで改善している一方で、アラフォー世代の転職の厳しさはまだまだ続いているというのが実情です。